商店会員インタビューvol.1「熊谷美江音楽教室・ECC7条通」
三和・緑道商店会の皆様にお話を伺い、お店のことや三和・緑道エリアの魅力、商店会のことなどをご紹介していきます。
記念すべきvol.1は商店会の理事も務める、熊谷美江音楽教室・ECC7条通の熊谷美江さん。
−音楽教室はいつ頃開かれたんですか?
ずっと音楽教室で勤めていて、今のMaito Partaさんがあるところに自分の教室を持ったのが2012年5月。以前ボタン屋さんを営んでいた一角をお借りし、改装して音楽教室を開きました。そして、大家さんが変わったことを機に昨年2020年の8月から隣の建物に移りました。
−ご自身で教室を構えるというタイミングで緑道に来られたんですね。他のエリアも考えていらっしゃいましたか?
全然考えていませんでした。たまたま叔父が緑道を散歩していて、ここに空きがあるということを見つけ、「教室にはいいんじゃないか」というので、それで見に来て決めました。
−ECCを始められたのはいつ頃ですか?
ECCは去年の春からです。
−両方共、熊谷先生がお一人で教えていらっしゃるんですよね?
そうです。私専門がリトミック(※リトミックについては後述)なのですが、リトミックは留学先で全て英語で勉強していました。その経験を活かしたいということと、これから英語は大事だなと思う気持ちがあり、音楽と英語を両方教えています。
−通われているのはおいくつくらいの方ですか?
一番小さいお子さんは2歳で、一番上の方は70歳くらいかな。
−世代を問わず通われているんですね。お子様の方が多いですか?
そうですね。現在、リトミックのグループは子どものクラスなので。
−音楽教室と英語教室は同じ生徒さんが通っているんですか?
リトミックのグループレッスンが2歳から小学校2年生までなので、その後英語に移って、という流れがあるといいですね。音楽の基礎をつけて、人間をつくって、英語も話せるようになって、グローバルに育って欲しいなと思います。
−三和・緑道商店会のおすすめや好きなところをはどんなところですか?
景観と、人ですね。緑もあるし、両手の噴水は昔から好き。お店もそれぞれでとてもいい感じです。商店会の人たちは、みんな”それぞれ”なんですよね。みんなバラバラで色んなお仕事をされているんです。でもみんな一つというか、まとまっている。色んなお店に行って、そうして出来上がるこの「三和・緑道商店会」というのを楽しんでいただきたいです。
前向きなんですよね、皆さん。みんな前向きで、楽しいことをしようって。それに対して、事務的にもしっかりしていたり、マネジメントしてくださったり、皆さんそれぞれ長けていて、バランスがいいんです。リトミックも全てがバランスなので、そこがとてもいいところだなと思います。
−それぞれ持っている力をお互いが引き出しあっているって感じがして、それが街の雰囲気に溢れていますよね
ありがとうございます。やはりみなさん個性が強いの。最近パソコンの調子が悪くなって、そのことを近所のカフェのマスターにお話しすると、詳しい方をご紹介してくださったんです。そちらでメンテナンスをしていただいたら、すごく仕事がしやすくなって。人との繋がりがまた新たな繋がりを広げ、また楽しくなって、という感じです。
商店会の方々は皆さんクリエイティブだと思うんです。私は音楽・芸術の方ですが、お料理されても何をされても、全てがクリエイティブで、皆さんアーティストです。
そしてちゃんと自分のバランスをわかっている方たちが多いので、無理しないし、無理させない。
−すごくいい流れがありますね。柔らかい雰囲気というか
柔らかい、確かに。柔軟というか、いい意味の優柔不断、フレキシブル。
−それと、心地よい距離感
それはすごく感じます。ベタベタすることもないし、する必要もない。皆さん自主性があって、まとまるときはまとまって、という感じ。きっとこの緑道エリアって他のエリアの雰囲気とは異空間だと思います。
−だからこそお互いが尊重し合えるんですね
そうですね。その通りだと思います。
−それぞれの街に色ってあると思うんですけど、ここはすごくカラフルで柔らかい色のイメージがあります
三和緑道エリアおさんぽMAPはご覧になられましたか?本当にあのイメージだと思うんです。
−あのマップは私も大好きで、このエリアの雰囲気が伝わりますね。
−ありがとうございました。第一回目ということで緊張していましたが、自然体で明るく気さくな熊谷さんとのお話はとても楽しく、学びのある豊かな時間を過ごすことができました。
リトミックのおはなし
-今回お話伺うことが決まって「リトミック」というものを初めて目にしました。
調べてみたところ、リトミックは音楽を学ぶというよりは、音楽に触れていく中で、身体はもちろん、心や思考など色々なものが自然と身につくというか。
ジャック=ダルクローズ協会のHPを見られたんですね。私も理事をさせていただいているところ です。
いいところに辿り着きましたね。間違ってないです。
今、「リトミック」という言葉だけがふわーっと色々なところで使われているんですけど、でもそのHPに載っていることが真髄です。
私も日本ではリトミックのことを全然知らなかったんです。幼児教育の勉強をするため渡米した際に、「リトミックのいい先生がいるよ」と教えてもらったのですが、その方がリサ・パーカー先生という第一人者の先生で。
それからずっと勉強させてもらっているので、知らないことがたくさんありすぎたんですが、最近少しずつわかってきました。
創始者のジャック=ダルクローズは、作曲家であり大学で教鞭をとる音楽家です。彼は大学生に音楽を教える中で、なんか音楽がちゃんとこう、入っていかない。
書き取り聴音などはわかっているのに音楽的ではない、というのはなぜかというのをずっと突き詰めて、身体全部が音楽になることが大事だと気づきました。
そして、五感プラス筋肉運動、第六番目の感覚である筋肉感覚を使ったメソッドを作ったんです。そうしたら、小さい子の発達段階においてすごく効果的だったり、皮膚感覚などで音を学習したりリズム感を養うことができるため、現在は音楽教育だけではなく色々な療法などにも使われています。
インタビュアー 木村萩野
洞爺湖町出身。大学卒業後、ホテルや旅行会社で旅行・観光業に従事しつつ、ワーキングホリデーで3ヶ国に滞在。現在は地域おこし協力隊として旭川市の移住促進や中心市街地活性化を進める。旅とキャンプと食べ飲み歩きが好き。
■このインタビュー記事は、三和・緑道商店会と旭川市地域おこし協力隊が共同で制作しております。
0コメント